イチロー選手の国民栄誉賞辞退に思う

 鈴木イチロー選手がアメリカ大リーグの年間最多安打の記録を更新しましたね。そして日本の首相殿は国民栄誉賞を贈ろうとして断られたとか。国民栄誉賞の受賞を辞退したのはイチロー選手だけ、しかも2度目の辞退だ。

さすがは、天才。やることが違うなと関心しつつ、考えてみると日本の「賞」の選考方法への露骨な皮肉かとも考えられる。アメリカの大リーグでは、野球殿堂入りが確実というのに日本の野球殿堂入りはまだ決まっていないようだし。。。
 考えてみれば、田中耕一先生がノーベル賞を受賞したときにも、日本の国は彼を表彰していたかと言えば否であるし、所属する会社ですらノーベル賞を受賞して慌てて待遇を改善したように、自社の社員の業務評価すらできない。

 日本というのは、物事を評価するのが極めて苦手な社会風土かもしなれい。正当な評価より年寄りというだけで順番に評価される年功序列社会の弊害なのだろうか?

 イチロー選手の国民栄誉賞辞退には、そんな日本への皮肉と考えるのは私だけだろうか?