ライブドア高裁でも勝ち・・・そりゃ当然でしょ
新株の発行差し止めについて、東京高裁でもライブドアの主張が認められましたね。会社は経営者のものでも、従業員の物でもないでしょ。やっぱりお金を出した人(株主)の物で、経営者も従業員も会社からお金を貰っているのだから、貰う人とお金を出す人との立場を考えると、今回のニッポン放送の経営者の取った策は横暴ですよ。
新株発行数が、これまでに発行された株式数よりおおい
と言うことが、経営者だけで決められるならば、100%の株を持つ株主(*1)でも、経営者から嫌われれば議決権を奪う(*2)ことができてしまうのですから、こんなこと許されないですよね。
もしこれが、フジテレビがぎりぎり過半数になる程度の数の新株発行なら、判断は変わっていたかも知れません。それが、経営権を守ることが目的であることが見え見えだとしても、10%、20%の増資であれば、新規事業の展開などを表向きの理由にして新株発行すれば、それが表向きの理由ではなく経営権を守ることにあると立証するのは難しいのではと思います。しかし、株式数を倍以上にするなら100%株主でさえ半数割れするわけですし、これまでこの額で事業をやってきてなぜ急に資本を倍増しする必要があるのかという理由が簡単に説明できると思ったのかと呆れてしまいます。
ホリエモンが好きかどうかは全然別にしても、このような低レベルな買収対抗策を採るような経営者は会社を経営すべきではないのではと思います。