国民年金を払わない奴は医者に掛かるな?

01/04読売新聞のWebに

年金未納なら医療費は全額自己負担に、厚労省が検討

という記事がありました。

 そこまでして国民年金に強制加入させなければならないのかなというのが不思議です。国民年金保険料を払わなければ、国民年金の給付を受けられないのでそれで十分ではないかと思う。なにゆえ、他の不利益を課してまで強制加入、強制徴収せねばならないかが不思議である。

 だいたい、この様なものは強制加入にすべきものではないだろう。加入したい者は加入できる制度を整えることは、福祉政策として政府の責任ではあろうけれど、「加入しない」という個人の選択権を剥奪することが正当なのだろうか?

 企業年金などは日本版401kの導入などで、運用方法に個人の選択権を拡大(*1)する一方で、国民年金には是が非でも強制加入させる必要があるのか?

 そもそも、任意加入制度で加入してくれない制度なら、その制度自体が欠陥なのである。強制加入しても加入しない制度なら、その制度を作った政府の失政以外のなにものでもない。

 前回の選挙は、郵政改革というのが焦点で自民党が圧勝したが、もし、年金改革が焦点になれば自民党が負けてしまえばよいと思う。


 

*1:但し、運用リスクを個人に負担させる狙いがあるのだが・・・