JR今度はボーリング!?

 JR西日本の事故以来、JR西日本の失態が続々と報道されている。昨日は、事故を起こした電車に乗り合わせていた運転手が救助活動もせずいけしゃーしゃーと出勤して仕事をしたという信じられないことが報じられたばかりなのに・・・。
 今度はどこで探し出してきた(*1)のか、同じ日にボーリングしてお酒を飲んでいたという。

 まあ、大きな会社で、場所も離れているのだから、同じ電車に乗っていた運転手や出勤を指示した当直や上司とはことなり、ボーリング組に当事者意識が掛けていても早々非難することもできまいと思う。そんな、同じ会社に属しているから、全ての人が喪に服さなければならないなどと言い始めると、同じ尼崎市に住んでいる人なのにどうして宴会しているんだ等と言うことになりかねないでしょう。その日、尼崎市でボーリング場は営業していただろうし、飲み屋も営業していたと思うよ。
 ことさら、JRボーリング組の人たちをかばう気はないけれど、そんなに非難する気にもなれない。

 疑問に思うのは、報道関係だ。救助に向かわなかった運転手問題の次の日くらいにボーリング問題が登場して、ボーリング組が非難され始めると、その前の運転手問題がとたんに言われなくなった。どうしてだろう?
 電車に乗っていた運転手は現場にも居て、怪我もなく、同じ会社に属していて電車にも詳しいのだから、レスキュー隊に助言するなどより効果的な人命救助を果たせたはずで、他の一般人も救助に加わっていることからすれば、救助活動を行う道義的な責任はあったはずだ。しかし、このことはあまり言われなくなった。どうしてだ?
 勘ぐれば、運転手非難はともすると個人攻撃のような雰囲気になり報道機関が悪者になりかねない。それよりは、ボーリング事件を取り上げてJRそのものを組織攻撃するほうが報道機関はよほどいい子ちゃんでいられる。そんな打算を感じる報道ぶりであるが、多くの人はどう感じているのだろうか? 一番も受けたのは、救助活動しなかった不作為運転手? それともその上司かな?(*2

*1:きっと、仲の悪い同僚とか、上司を嫌っている同じ職場の誰かちくっとか、そんなところだろと思うが。でないとこんなこと判るはずがないから。

*2:ここまで考えると、嫌いな者ちくり説よりも、「運転手、当直を救え」意図的リークなのかもしれない