JR・・・今度はゴルフですか?

 JR西日本の事故に関する報道にて、今度はゴルフをやっていたという報道がされている。
 事故を起こしたことは事実で、確かに今現在JR西日本を悪者にする報道は容易にうけがとれることは理解できるが、さてやれボーリングしていただのやれゴルフをしていただのということをほじくり出して報道するのは如何なものだろうかと思う。
 事故を起こした会社の者であったとしても、その当日休むべき者は休み、働く者は働かねばならないのが当然ではなかろうか? 重大な事故を起こした会社なのだから、職員全員が不眠不休で無事のお祈りをすべきだとでもいうのだろうか? 仮にもしそんなことをすれば、翌朝は睡眠不足の運転手さんが電車を運転することになりよけい悲惨な結果をもたらすのではないだろうか? それとも翌日は喪に服してすべてダイヤの運行をやめてお祈りをしてたら許してもらえたのだろうか? たぶん、すべてのダイヤを停止することなど許されまい。(*1
 安全な電車の運行には、職員の休養やストレス解消は必要不可欠であって、その為のボーリングや宴会、ゴルフをやることなど問題ないではないか。このようなことをことさらほじくり出して報道している報道機関の気が知れない被害者遺族に最も嫌な思いさせているのは実はJRではなく報道機関だと思うのだ。
 ボーリングや宴会、ゴルフをしている*2ことを暴くことが報道機関の使命ではなかろう。「どうして安全対策が遅れたのか」「安全対策がなされていないのに速度アップしたのはなぜか」「速度アップには危険が伴うことを周知する」とかを報道機関が行うべきではないのか。「鉄道マンの魂はどこにいったのか」という言葉をテレビ報道で耳にしたが、私はこの一連の報道を見ていて「報道機関に魂というものはやっぱりないのか」と言いたい。
 もしも、報道機関が事故以前に「速度アップの危険性」などスクープして、危険を感じた人々が乗り控えることができたなら、JRも無謀な速度アップに走らなかったかもしれないのだし。

*1:ひょっとすると、列車の運行すらも「安全対策と原因究明、責任追及が完全になされていないにも関わらず、被害のない区間では電車を通常営業することで金儲けを続けている」と報じることも可能だが。

*2:それが監督官庁との接待ゴルフで断るに断れず、中止できなかったというならとても面白いことだが