小学校6年生がゲームに不正アクセス

 今日付けの読売新聞のHPに小6の子供がゲームに不正アクセスをしたという記事があった。12歳である。刑法は適用されない。日本の法律では罰則を加えることはできない。さすがに少年法を悪法と言い、厳罰主義をとる私でさえ、ゲームに不正アクセスして数千円分のアバターアイテムを不正購入したくらいで罪を加えることもないと思う。お灸をすえれば十分かな。
 さて、どうしてわざわざ刑罰を加えることが法律によってできない12歳の子供を、わざわざ補導して児童相談所に通報するようなことをしたのだろうか、そちらのほうが疑問である。

 少年法という悪法のおかげで凶悪な犯罪であってもほとんど罪に問われることがないのが日本の少年である。複数の人間をおもしろ半分に殺害した凶悪犯であっても、犯行当時未成年だというだけで、少年院で数年を過ごしただけで社会に解き放たれるのである。なのに、どうして12歳の子供の微罪をわざわざ取り上げるのだろうか?

 私が想像するに、これは警察の宣伝逮捕(今回は補導だが)ではないかと思う。これまでITがらみの犯罪で多くの未成年者が逮捕されている。しかし、これらが厳罰に処されたとはとても思えない。たぶん、未成年者を理由にして起訴猶予か何かで終わっていることと思う。ようは、初めからまともに処分する気がないのに逮捕しているのだろう。成人であると、まともに裁判をしなければならない。それだと、まともな立証が必要だ。立証に失敗でもすれば醜態を晒すことになる。でもそれは避けたい。少年なら、一応逮捕して報道に流すことができる。少年法を理由に後の処分は一切発表しなくても良い。処分しなければ、文句を言う者も居ない。これなら警察がIT犯罪にも対応していることをアピールできて、しかも面倒な立証をしたり、立証に失敗して醜態を晒す心配もない。素晴らしいことなのだろう。

 しかし、宣伝のために未成年者を見せしめ逮捕するのは如何なものかなと思う。結局、IT犯罪の捜査はその程度の能力しかないのではと思ったりする。悔しかったら、ヤフオクなどで暗躍している詐欺集団でも逮捕してみろ。