どうしたら覚えられる?

 脳は覚えることが苦手です。だから大半の人が勉強を嫌いになるのですね。だって、日本の勉強は記憶詰め込み重視だから。大学入試までは、頭を使っているのではなく、所詮記憶力コンテストのようなものですよ。
 だからといって、「ゆとり教育」の名のもとに学習内容を減らすだけというのはどうよと思う。教育の質的転換ならば賛同する人も居ただろうに、教育の量的変換(減らしただけ)だからダメだわね。
 脱線しました。どうしたら覚えられるかですね。

  1. イベント
  2. 生命維持に必要なこと
  3. 繰り返すこと

基本はこの3つだろうか。

 イベントとは、特に印象に残るエピソードなどは1度だけでも覚えていられる。そんなもの。重要なことをエピソードにイメージしてみては如何? でもイメージ力がないと難しい。
 生命維持に必要な事。これは、生物として当然、最優先の機能だからでしょう。「どうしたらご飯が食べられるか」「どうしたらこの飢えから逃れられるか」(喰うことばっかりか!)など、生命維持に必要な情報は記憶残存率が高いのです。
 最後に繰り返すこと。これなら、誰でもできます。脳に入った情報は、海馬というところで一時的に記憶されます。でも、どんどん忘れます。それが普通です。4時間で覚えたことの8割を忘れると発表したのがエビングハウスさん。エビングハウス忘却曲線はあまりにも有名だね。もし、忘れる前に再び同じ情報が脳に入ったら、脳は判断する。「これは重要かな」と。また、また同じことに出会えば「おお、またこれか、これは重要」と一時記憶から長期記憶に移されます。こうして覚えておくべき情報と、そうでない情報を選択しているわけです。
 では、覚えたいこと。忘れる前に繰り返す。忘れてもまた繰り返す。これに尽きます。

【参考文献】だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法