自殺が流行り?

 自殺者数は増加しているのですね。なんだかだんだん最近身近になってきたようです(*1)。たった100人ほどの職場で一昨年に1人、今年も未遂が一人。一つ上位組織の1000人程度に視野を広げると、あそこで未遂だのなんだの・・・。ちょっと人数に対する自殺の頻度が高すぎるんぢゃない?

 先日も、「自殺したい」(*2)という人と直接話した。。。さすがに、自殺傾向に入った人とその状態で話すのは初めてだ。でも、絶対に死なせるわけにはいかない。「必ず、あなたを必要としている人がいるのよ」「お父さんがいないと、娘さんが寂しいよ」「仕事はお金さえ貰えればいいのよ。仕事に代わりはいくらでもあるでしょ」。。。

 仕事が原因なら、仕事を変えればいいんじゃないかと私は思う。そりゃ、まだ日本は終身雇用社会が標準(*3)なのだから、仕事を変えるとか辞めるには不安が多いだろうけれど、生きていればなんとかなるものだろう。きっと。

 しかし、情けないのが我が職場。こんな事態なのに「メンタルケア施策を強化しよう」という事務連絡が1枚出た(*4)だけだ。それで、「職員のメンタルケアには万全を期していた」とか言い訳するための、いわばアリバイ工作をしようというのが見え見え。現実対処能力のなさというか、それが通用すると思っている頭の悪さには情けなくなる。

*1:もちろん、こんなことは身近になって欲しくないのですが・・・

*2:こういう人は、ちょくせつ「自殺」とは言わず、「別の言葉」を使ってシグナルを発する。こういう状態を自殺傾向という。気が付いてケアしてあげないと、日本の重要な社会的戦力を無意味に失うことになりかねない

*3:現実はどうかしらないが、多くの人の意識のなかでは依然「同じ会社で定年まで働ければいいなあ」と思っているに違いない。私は、2年から3年で仕事は変わりたいと思っているけれどね。

*4:同じものがこれまで何度か出たが、使い回し