消費者金融と自殺と保険金

 今日も日経新聞には「借り手の生保加入、保険金230億円受け取り・消費者金融5社」なる記事が。
 貸した金は取り返したいのは誰でも同じ。しかし、自殺した遺族に借金が残って高利貸しの取り立てがやってくるのも残酷のような気がする。

 借り手が生命保険金で弁済を受けられることとなると、自殺しそうな人に貸すだけ貸して、自殺してもらえば貸し手の利益となる。これでは、自殺推進業界(*1)のようなもの。

 生命保険会社が保険契約を引き受けなければ、資力がない人に無理矢理貸し付けて生保から弁済を受けようとする悪徳業者は無くなるだろうが、そうでない借り手が不幸にも自殺した場合、家族を失って借金が残る不幸な人が大量発生しかねない。

 いっそのこと貸金業者が有する無担保債権は債務者が自殺した場合、相続人は債務を相続しないようにすればどうだろうか。
 サラ金等が無担保で融資した場合、借り手が自殺した場合には、その借金は無くなってしまうというようにすれば、生命保険金受け取った遺族には生命保険金が残る。借金は無くなる。
 正当な貸し手を保護しないと、金融が成り立たないので、貸金業者の無担保債権に限定する。無担保で貸すから悪いので、この程度のリスクは貸し手(*2)が負えばよい。
 こうすれば、生命保険金から弁済を受けようとする融資はできないし、貸金業者は債権を回収するには自殺されないようケアする必要もでる。良い方法ではないか?

 もちろん、この制度を実現するためには、現行法では無理なので法改正が必要だ。しかし、交通事故の3倍から4倍の自殺者を有する国なのだから、自殺を防止するのに役に立つのなら法改正くらいしろよ! と思うのは私だけ?

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*1:自殺教唆業界とい自殺強要業界のような気もするが

*2:あくまでも貸金業者の債権だけが消滅する。売掛金債権などは従来のまま保護する必要がありますので